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お知らせ

株式会社北海道パレットリサイクルシステム(略称:HPRS)は、北空知信用金庫(略称:北空知信金)及び日本政策金融公庫から事業性評価に基づく融資により調達を行い、深川市多度志にある旧・深川市立多度志中学校(略称:旧多度志中学校)を利活用し、既存電力網に頼らないオフグリッドの植物工場を設置することとなりました。

<下記よりポイント説明>

1.自家発電による完全閉鎖型植物工場の設置

安心安全な食物の安定供給の必要性は年々高まっており、昨今の異常気象はその必要性をさらに押し上げております。
気象の影響や病害虫の被害を受けない植物工場が注目を集めている一方で、特に閉鎖環境で栽培を行う場合は、災害等により電力供給が停止すると、植物栽培に必要な熱、光、水の供給が止まり、生産が停止するだけではなく、育成途中の作物を廃棄しなければならないという欠点があります。

HPRSは設立当初から研究してきたエネルギー利活用の特許技術及びノウハウにより、太陽光や熱を利用し、既存電力網から切り離された場所でも稼働することができる植物工場を旧多度志中学校校舎に設置するはこびとなりました。

グラウンドには、植物工場に必要な全エネルギーを賄うことができる太陽光発電システム、風力発電システムを設置し、将来的には工場の残渣をエネルギーに変換するバイオマス発電システムも設置する予定です。
余剰エネルギーは、商品配送を行う自動車の充電システムに使用するほか、蓄電することにより、災害時に地域で使用する電力を供給できる体制を築いてまいります。

令和元年12月から工事を開始し、令和2年春からの操業開始を予定しております。

操業開始後は、リーフレタス(初年度日糧400株)などを育成、販売し、徐々に品目数、生産数を増加します。
販売先は、深川市地域の飲食店や道北地区のスーパーマーケットを予定しております。
深川市は米を特産品としており、青果の生産は多くはありません。
HPRSの植物工場設置により、多度志地区の新たな特産品を作り出したいと考えております。

2.アクアポニックスの研究

植物工場には、体育館を活用した水産物養殖施設を併設いたします。
養殖魚の排出物を含んだ水を養殖水槽から植物水槽へ循環させると、植物がその水から栄養分を吸収し、それにより浄化された水を再び養殖水槽へと戻すという水の循環を確立することにより、植物及び養殖魚の生産性が向上します。
現在、研究段階であり、令和3年度の実用化実現を目指しています。

実用化後は、ティラピアやニジマスの養殖を行い、内陸である多度志地区での養殖を実現することにより、地域の活性化を目指します。

3.廃校の利活用

今回、HPRSが工場を設置するのは、平成26年3月末に閉校となった旧多度志中学校です。
昭和46年に竣工した鉄筋コンクリート造2階建、土地面積は44,901㎡、建物延べ床面積は2,841㎡です。

近年、少子化に伴う児童生徒数の減少等により廃校となる学校施設が発生していますが、校舎はその地域のシンボル的な存在で、地域住民にとって思い入れのある存在である場合が多く、廃校となった後もできるだけ地域のコミュニティ拠点として活かすことが重要です。
文部科学省は、廃校施設の有効活用を促進することを目標としています。

HPRSは、今回、文部科学省の承認を得て、深川市から旧多度志中学校の校舎及びグランドを5年間にわたり無償で貸与を受けることとなり、旧多度志中学校での事業を促進させるため、苫小牧市に存していた本社機能を旧多度志中学校へと移転しました。

4.地域の活性化

HPRSは、本社機能の移転に伴い、深川市地区、多度志地区の地元企業との連携を強め、地域の活性化を目指します。
学校が廃校になると、特に若年層がその地域から流出し、地域全体は衰退する傾向にあります。

HPRSは、自社の利益のみではなく地域全体の活性化を目指しています。今後も、北空知信金、日本政策金融公庫、深川商工会議所や、深川市と連携して、地元企業との交流を深めてまいります。

5.研究施設の設置

HPRSは、令和元年11月1日に、札幌市エレクトロニクスセンターに札幌研究所を設置しました。

札幌研究所では、育成手法の研究活動や販売促進活動を行います。72.9㎡の広さを有しており、その広さを活かして植物工場ユニット及び水産養殖水槽を設置しています。販売促進活動には、野菜の出荷契約先の開拓のみでなく、植物工場の設置にかかわる活動も行います。植物工場のショールームとしての機能も有しています。

全道、全国からアクセスのしやすい札幌市内にショールームを設置することにより、地域活性化、廃校利活用に対するソリューションを広く提供してまいります。

6.北空知信金による支援

旧多度志中学校を植物工場として利用するこのプロジェクトは、総事業費1億3500万円を見込んでいます。
その事業費は北空知信金及び日本政策金融公庫から事業性評価に基づく協調融資にて調達を行いました(投資ラウンドにおけるシリーズBにあたる資金調達)。
北空知信金は、HPRSのものづくり技術、機器保守技術、植物工場事業を高く評価し、深川市教育委員会との使用貸借に係る折衝や、事業性の検証、市場調査、稼働開始後に向けた販路開拓をおこない、本事業を推進する役割を担いました。

HPRSは、地元企業との連携による地域活性化を目指すためにも、地域とのつながりを強固にした施策をとってまいります。